【HTML基礎講座 第2回】見出しと段落:テキストを構造化して美しい文書を作る

HTML基礎講座 全10回(第2回)

見出しと段落:テキストを構造化して美しい文書を作る

第2回では、ウェブサイトのコンテンツの根幹である「テキスト情報」をブラウザや検索エンジンに正しく伝えるための、見出しと段落のマークアップ方法を詳しく解説します。

📌 講座ロードマップ一覧(クリックで移動)

1. 見出しタグ(h1〜h6)の役割とルール

新聞や本に「タイトル」や「章の見出し」があるように、ウェブページにも構造化された見出しが必要です。HTMLでは見出しを表すために、h1、h2、h3、h4、h5、h6 要素を使用します。「h」は Heading(見出し)の略です。

見出しには重要度(レベル)に応じて1から6の数字が割り当てられており、数字が小さいほど重要度の高い(大きな)見出しになります。

🚨 見出し使用の絶対ルール

  • ルール①:順番を守る(数字を飛ばさない)
    h1の次はh2、h2の次はh3と、順番に入れ子構造を作ります。「h1の直後にh3を使う」といった階層のジャンプは、構造が崩れるためNGです。
  • ルール②:h1は原則1ページに1回
    h1はページ全体のタイトル(最も重要な大見出し)です。SEO(検索エンジン最適化)や文書構造の観点から、1つのページに1回だけ使用するのが標準的です。
  • ルール③:見た目の調整目的で見出しを使わない
    「文字を大きく太くしたいから」という理由だけでh3などの見出しタグを使うのは絶対にやめましょう。見た目のサイズ調整はCSSの役割です。

2. 段落タグ(p)と改行タグ(br)の正しい使い分け

一般的な文章テキストは、p要素(Paragraph = 段落)で囲みます。文章のまとまりごとにpタグで囲むことで、文章を論理的に区切ることができます。

一方で、段落の途中で単に文字を折り返したい(改行したい)場合には、br要素(Break = 改行)を使用します。

HTMLコード例
<p>
    これは第1の段落です。<br>
    ここで改行していますが、同じ段落の中です。
</p>
<p>
    ここから第2の段落が始まります。
</p>

⚠️ brタグの乱用に注意!

「段落と段落の間の余白を広くしたい」という理由で、空の `


` を連続して打つのはマークアップの作法として大きな間違いです。余白(マージン)の設定は、CSSで行うのがWeb制作の鉄則です。brタグはあくまで「詩の改行」や「住所の折り返し」など、意味的に改行が必要な最小限の場所でのみ使いましょう。

3. テキストの強調とその他の装飾タグ

文章の中で特定の単語やフレーズを強調したい場合は、以下のタグを使い分けます。

  • <strong> タグ: 「極めて重要であること」 を示します。ブラウザでは一般的に太字で表示されます。検索エンジンのクローラーも重要キーワードとして認識します。
  • <em> タグ: 「話し言葉における強調(アクセント)」 を示します(Emphasisの略)。ブラウザでは斜体(イタリック体)で表示されることが多いです。
  • <hr> タグ: テーマの切り替わりを示す 水平の区切り線 を引きます。終了タグのない「空要素」です。

4. テキストタグを組み合わせた実践コード

見出し、段落、強調、区切り線を組み合わせた、綺麗な文書構造のマークアップ実例です。

lesson2-sample.html
<h1>プログラミング学習の始め方</h1>
<p>IT技術の発展に伴い、プログラミングを学ぶ人が増えています。</p>

<hr>

<h2>ステップ1:学習言語を選ぶ</h2>
<p>
    Webサイトを作りたいなら、まずは<strong>HTMLとCSS</strong>から学習を始めるのが最もおすすめです。<br>
    これらはすべてのWebデザインの基盤となります。
</p>
✍️ 第2回 理解度チェック(問題)

大見出し `<h1>` を使用したあと、次に配置する中見出しとして適切なタグはどれでしょうか?

※この問題の解答と解説は、ページ最下部(まとめの前)に掲載しています。

5. まとめと次回予告

見出しタグを使って文章に「骨組みのメリハリ」をつけ、段落タグを使って「意味のまとまり」を作ることで、ブラウザにも人間にも優しいバリアフリーな文書が作成できます。

次回(第3回)は、「情報をスッキリ整理するリストと箇条書きタグ」をテーマに、箇条書き(ul/ol)と、用語の説明リスト(dl)の使い方を学習します。

🔑 第2回 理解度チェックの解答と解説

【解説】

正解は <h2> です。HTMLの見出しは階層構造であるため、`<h1>`(第1階層)の直下には必ず `<h2>`(第2階層)を置きます。重要度順に段階を踏んでマークアップすることが大切です。