導入文
「借金が返せない…。もう自己破産しかないのでは？」
そう考えたときに気になるのが、「そもそも自己破産できる条件って？」「どんな手続きが必要？」ということですよね。
この記事では、自己破産を考えている方のために、必要な条件と手続きの流れを初心者向けにわかりやすく解説します。
難しい法律用語は使わず、誰でも理解できるように説明していますので、「今すぐではないけど検討したい…」という方も安心してご覧ください。
この記事でわかること
- 自己破産とはどういう制度か
- 自己破産できる条件とできないケース
- 手続きの流れと期間の目安
- 自己破産に必要な書類や準備
- 手続き中・手続き後の生活への影響
自己破産とは？
自己破産とは、借金の返済が不可能になった人が、裁判所に申し立てを行い、借金をすべて免除してもらう法的な手続きです。
- 借金が帳消し（＝「免責」）になる
- 生活を立て直すための“最後の手段”
- 財産は一部手放すことになるが、最低限の生活は守られる
自己破産できる条件とは？
自己破産には明確な「条件」があります。以下の3つをすべて満たす必要があります。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| ① 支払不能状態であること | 収入や財産では借金を返済できない状態（目安：借金総額＞年収） |
| ② 故意に借金を増やしていないこと | ギャンブルや浪費が理由でも手続き可能だが、免責が認められないこともある |
| ③ 日本に住所または財産があること | 海外在住でも国内に財産があれば申立て可能 |
💡【ワンポイント】
借金の原因がギャンブルや浪費でも「反省している＋生活再建の意思あり」と見なされれば、免責が認められることもあります。
自己破産の対象にならない借金もある
すべての借金が免除されるわけではありません。以下は**自己破産でも免除されない“非免責債権”**です。
| 免除されない主な借金 | 例 |
|---|---|
| 税金 | 所得税、住民税、固定資産税など |
| 罰金や損害賠償 | 飲酒運転の賠償金など |
| 扶養義務による費用 | 養育費、婚姻費用など |
自己破産の手続きの流れ【図解付き】
以下は自己破産の基本的な流れです。
【自己破産の流れ（図解イメージ）】
① 弁護士に相談（無料相談OK）
↓
② 裁判所へ自己破産の申立て
↓
③ 書類審査・債権者集会（※ない場合も）
↓
④ 裁判所が「免責許可」決定
↓
⑤ 借金ゼロへ → 再スタート
自己破産にかかる期間と費用
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| 手続き完了までの期間 | 約6か月〜1年（ケースによる） |
| 費用（弁護士依頼） | 20〜50万円前後（事務所によって差あり） |
| 裁判所費用 | 約2〜3万円＋管財事件の場合は20万円程度の予納金 |
✅ 法テラスを使えば、費用を立て替えてもらい、月々5,000円〜分割で返済可能です。
自己破産に必要な書類一覧
- 本人確認書類（免許証・マイナンバーカードなど）
- 借入状況のメモ（業者名・金額・残高）
- 給与明細（直近2〜3か月分）
- 預貯金通帳のコピー
- 家計収支表（毎月の収入・支出）
- 賃貸契約書（持ち家の場合は登記簿謄本）
- 財産に関する書類（車・保険・株など）
※書類の提出はすべて弁護士と相談しながら準備できるのでご安心を。
自己破産の影響と注意点
| 内容 | 影響 |
|---|---|
| クレジットカード・ローン | 約5〜10年は作れなくなる（ブラック登録） |
| 財産の処分 | 20万円以上の財産は原則処分（車・株など） |
| 仕事への影響 | 一部の職業は免責確定まで資格制限（士業・警備員など） |
| 家族への影響 | 原則なし。ただし保証人がいる場合、その人に返済義務が移る |
| 官報掲載 | 法的に必要だが、一般人が見ることはほとんどないため心配不要 |
まとめ｜自己破産は「終わり」ではなく「再スタート」
自己破産は、
✅ 借金がどうしても返せないときの最後の手段
✅ 法律で守られた正当な再出発の方法
✅ 周囲にバレずに進められるケースも多い
「自己破産＝人生終了」ではありません。
むしろ、**借金地獄から抜け出して“生活をやり直すための制度”**です。
まずは無料相談から、専門家のサポートを受けてみましょう。
一歩踏み出す勇気が、あなたの未来を大きく変えるはずです。
