導入文
「債務整理をしたいけど、お金がないから手続きできない…」
そんな悩みを抱える人は少なくありません。しかし、実際には債務整理の費用は手続きの種類や依頼先によって大きく差があるのが現実です。さらに、条件次第では法テラスを活用して費用を分割・立替えしてもらうことも可能です。
この記事では、2025年最新の情報をもとに、債務整理にかかる費用を手続きごとに徹底比較し、無理なく借金整理を進めるための費用節約術や注意点もあわせて解説します。
この記事でわかること
- 任意整理・個人再生・自己破産の費用相場と内訳
- 弁護士と司法書士の費用の違い
- 費用を抑えるコツ・分割払いや立替制度の活用方法
- 見積り時に確認すべき「隠れ費用」
- 法テラス利用条件と申し込みの流れ
債務整理の手続き別費用相場【2025年版】
手続き名 | 費用相場(弁護士) | 内容 |
---|---|---|
任意整理 | 1社あたり:着手金2〜5万円+報酬金2〜5万円程度 | 裁判所不要。利息カットと分割返済の交渉。 |
個人再生 | 30〜60万円前後 | 裁判所を通じて借金を5分の1程度に圧縮。住宅ローン特則あり。 |
自己破産(同時廃止) | 20〜40万円前後 | 財産がほぼない人向け。借金がすべて免除される。 |
自己破産(管財事件) | 40〜80万円前後+別途20万円程度の予納金 | 財産がある人向け。裁判所が破産管財人を選任。 |
✅ 司法書士に依頼した場合は弁護士より1~2割安い傾向があります(ただし対応できる案件は限定されます)。
弁護士と司法書士の費用の違い
項目 | 弁護士 | 司法書士(認定司法書士) |
---|---|---|
対応可能な債権額 | 制限なし | 1社140万円以下に限る |
費用相場 | やや高め | 比較的安いが手続き範囲は狭い |
代理人としての強さ | 裁判所提出・交渉・出廷すべて可 | 裁判所提出は書類作成止まり(代理不可) |
おすすめのケース | 多重債務や個人再生・破産 | 少額の任意整理や費用を抑えたい人向け |
🔍 借入先の金額が1社でも140万円を超える場合は、原則弁護士に依頼しましょう。
費用の具体的な内訳と注意点
債務整理にかかる費用は、大きく以下の3つに分かれます。
費用名 | 内容 | 相場感 |
---|---|---|
着手金 | 手続き開始時に必要な費用 | 1社あたり2〜5万円(任意整理)/全体で30〜50万円(再生・破産) |
成功報酬 | 減額できた借金の額に応じた報酬 | 減額分の10%程度が一般的 |
実費 | 郵送料・書類作成料・裁判所の収入印紙など | 数千円〜数万円程度 |
✅ よくある「隠れ費用」チェックポイント
- 任意整理で報酬が「和解1件ごとに◯万円」と別請求されるケースあり
- 途中で方針変更(任意整理 → 個人再生)時の再度着手金が必要なことも
- 裁判所への「予納金」(自己破産:同時廃止0円/管財事件20万円〜)は別途必要
債務整理の費用を抑える方法
方法①:法テラスの民事法律扶助を利用
- 弁護士費用・実費を法テラスが立替え → 毎月5,000〜10,000円で分割返済
- 条件:収入が基準以下(例:単身者で月20万円以下)、資産要件あり
- 自己破産などで返済が困難な場合、返済免除の対象になることも
方法②:分割払い・後払いに対応した事務所を選ぶ
- 初期費用0円〜、毎月1万円前後で対応してくれる法律事務所も多数
- 「相談無料+分割対応」は、債務整理に強い弁護士事務所の共通点
方法③:成功報酬が明確な事務所を選ぶ
- “減額できなかったら報酬ゼロ”など、結果ベースで費用が決まるプランもある
- 見積もり時に「総額いくらになるか」必ず確認すること!
費用を比較するときのチェックリスト
チェック項目 | 理想的な条件 |
---|---|
着手金 | 1社2〜3万円以内が相場 |
報酬金 | 減額分の10%前後が一般的 |
実費 | 印紙・郵送代など合計1万円前後が目安 |
分割・後払い | 月5,000〜10,000円で対応してもらえると◎ |
法テラス対応 | 対応している弁護士なら立替制度が使える |
まとめ|債務整理の費用は「高い」より「回収できる」ことが大事
- 債務整理の費用は手続き・依頼先によって大きく異なる
- 任意整理は安価でスタートしやすく、1社あたり4〜8万円前後が相場
- 個人再生・自己破産は30〜60万円前後が一般的だが、法テラスを使えば実質負担ゼロも可能
- 大切なのは「払うこと」ではなく、「その費用で生活を立て直せるかどうか」
💡 まずは無料相談から始めて、自分の状況に合った費用と手続きをプロに確認してみましょう。
焦らず・諦めず、着実に再スタートを切るための一歩として、費用の仕組みを正しく理解しておくことが何より大切です。