導入文
「債務整理をしたら、もうクレジットカードは作れないの?」
そんな不安を抱えている方は多いかもしれません。ですが、結論から言えば債務整理後でも、一定の期間が過ぎればクレジットカードを作れる可能性はあります。
大事なのは、“いつから”“どのように”再チャレンジするか。この記事では、債務整理後のクレジットカード再取得に向けた【期間の目安】【信用情報の仕組み】【対策方法】をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 債務整理後にクレジットカードを作れるようになるまでの期間
- 信用情報の登録期間と「ブラック情報」が消えるタイミング
- ブラック期間中にやっておくべき対策
- クレカ審査に通りやすくするコツと狙い目カード
- デビットカードやプリペイドカードなどの代替手段
債務整理後にクレジットカードが作れるようになるまでの期間
債務整理の種類によって、信用情報に事故情報(ブラック情報)が登録される期間が異なります。
手続き種類 | 信用情報への登録期間(目安) | クレカ再取得の目安 |
---|---|---|
任意整理 | 完済から5年 | 完済後5〜6年後 |
個人再生 | 再生計画完了から5年 | 再生完了後5〜6年後 |
自己破産 | 免責確定から5年 | 免責から5〜7年後 |
※CIC・JICC・全国銀行協会(KSC)の情報をベースにした一般的な目安です。
✅【重要ポイント】
信用情報が“クリーン”になっても、過去に事故を起こした金融機関(例:任意整理したカード会社など)には社内ブラック情報が残ることもあるため、同じ会社への再申込みは避けましょう。
信用情報の確認方法とブラック情報の見方
自分の信用情報は、以下の3つの信用情報機関で確認できます。
機関名 | 主な登録内容 | 取得方法 |
---|---|---|
CIC | クレジットカード・分割払い等 | オンライン・郵送・窓口 |
JICC | 消費者金融・カードローン等 | オンライン・郵送 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行・保証会社等 | 郵送のみ |
信用情報には「異動」マーク(延滞・債務整理・代位弁済など)が記録されます。
この「異動」マークが完済・免責から5年で消えることが、カード再発行への第一歩です。
ブラック期間中にやっておくべき4つの対策
1. 公共料金や携帯料金を一切滞納しない
毎月のスマホ代や電気代の支払い履歴も信用情報に関わってきます。「支払遅延ゼロ」の実績を積み上げることが信用回復への第一歩。
2. 家計を見える化して返済能力を証明
スマホの家計簿アプリ(マネーフォワード、Zaimなど)で、毎月の収支を把握。「返済能力あり」「生活が安定している」ことを自信を持って説明できる状態にしておきましょう。
3. 銀行系デビットカードでキャッシュレス生活を継続
楽天銀行や住信SBIネット銀行のVisaデビットなどを活用し、クレカがなくても不便のない支払い生活を確保。
4. 少額でもいいので貯金の習慣を
信用情報には載らないものの、カード会社は預貯金額や生活の安定性も審査項目として見ています。毎月5,000円からでもOK。
クレカを再取得するコツとおすすめカード
▶︎通りやすくなる申込みのコツ
- 異動情報が完全に消えてから申込む(最低5年以上経過)
- 申込みは1社ずつ。短期間に複数社はNG(多重申込みは逆効果)
- 過去に任意整理や延滞をしたカード会社は避ける
▶︎再取得におすすめのクレジットカード(審査が比較的緩め)
カード名 | 特徴 |
---|---|
楽天カード | 通過実績多数/申込みしやすいが社内ブラック注意 |
エポスカード | 流通系カードで比較的通りやすい/即日発行あり |
イオンカード | 店舗での申込みも可能/主婦やパートにも実績あり |
※必ずしも通過保証があるわけではありません。ご自身の状況次第です。
クレジットカードが作れない間の代替手段
代替手段 | 特徴 |
---|---|
Visa/JCBデビットカード | 口座から即時引落し。審査不要・ほぼ誰でも作れる |
プリペイドカード(バンドルカード、Kyashなど) | チャージして使うカード型決済。ネット通販でも利用可能 |
QRコード決済(PayPay、楽天ペイなど) | 銀行口座やデビットカードと連携すれば利便性◎ |
まとめ
債務整理後にクレジットカードを再取得するには、以下のポイントを押さえておきましょう。
✅ 信用情報から“異動情報”が消えるのは完済・免責から5年後が目安
✅ 同じカード会社には申込まない(社内ブラックに注意)
✅ 公共料金や携帯料金の延滞を一切しないなど、信用をコツコツ回復
✅ 再取得までの間は、デビットカードやプリペイドカードで不便をカバー
クレジットカードが使えない期間は不安に感じるかもしれませんが、着実に準備していけば**“5年後の再チャレンジ”は現実的な目標**です。
焦らず、でも確実に、次のステップへ向けて信用回復を進めていきましょう!